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新卒3年目が離職のピーク!その部下の退職を防ぐのは上司の資質!?
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新卒3年目が離職のピーク!その部下の退職を防ぐのは上司の資質!?

公開日2019/02/05 更新日2019/02/05

厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、平成27年新規学卒者の就職後3年以内の離職率が31.8%で、10人中3人が転職などのために離職しているという。

いわば、入社3年目が離職タイミングのピークということだが、東京未来大学は、転職経験の無い社会人3年目の男女300名に「仕事のモチベーション」に関する調査を実施し、若手社員の仕事に対するモチベーションの変化の実態を明らかにしている。

この調査結果によると、モチベーションは月によって変化するようで、新しい年となる1月と、新年度となる4月をピークに低下していく傾向があり、8割以上が、上司の資質がモチベーションを左右していると回答している。

社会人3年目の若手社員のモチベーションをアップするのは、上司の資質やマネジメント能力にかかっているということのようだが、気になるのが、上司のどのような行動が、仕事に対するモチベーションを左右しているかである。

モチベーションアップとなる回答でもっとも多かったのは、「仕事ぶりを評価する」(男性59.1%、女性60.2%)で、もっとも低かったのは「責任のある仕事を任せる」だ。

また、上司からの声掛けに対してもモチベーションが上がる傾向があり、「ねぎらいの言葉を掛ける」、「意見に耳を傾ける」も上位に並んでいる。とくに女性はその傾向が強く、男性以上に上司からの声掛けを望んでいることが明らかになった。

つまり、「責任のある仕事を任せる」よりも、「言葉に出して評価」する方が、モチベーションの向上に好影響を及ぼす可能性が高いということである。

上司に求められる資質とは、部下の良い点は言葉に出して正当に評価することで、気分で褒めたり怒ったりすることは、部下からの信頼を失ってしまうようである。

深刻な人出不足で、今年も売手市場となりそうな就職戦線だが、3年目の若手社員の離職をとどめるのは、いかに部下の力を引き出し、効率的にチーム全体の生産性を引き上げられるかという、上司の資質やマネジメント能力にかかっているようだ。

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