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緑が多い環境は、人間の目にやさしいとされているのをご存知ですか?
近年、健康経営が叫ばれる中、オフィスにも緑を増やそうという動きが広がっていますが、そこで注目を集めているのが、視界に占める緑の割合“緑視率”です。緑視率はもともと、建物や街づくりの一指標でしたが、最近は、従業員の健康に配慮する健康経営への機運が高まる中、オフィス空間でも意識されるようになっています。
そこで今回は、緑視率に関してご紹介していきます。
緑が多いと、なんとなく“やすらぎ”を覚えるという感覚は、誰もが抱いているでしょうが、緑視率が増えることで心理的リラックス効果が高まるという研究結果を、2013年8月の日本建築学会で発表したのが、豊橋技術科学大学の松本名誉教授です。
また、国土交通省の社会実験調査「真夏日の不快感を緩和する都市の緑の景観・心理効果について」によると、緑視率が25%を超えると緑が多いと感じるようになるといい、「やすらぎのある」「さわやかな」「潤いのある」と感じる人の割合が高くなることが明らかになりました。
さらに、2017年3月から行われた、豊橋技術科学大学の松本博名誉教授と、長崎大学の源城かほり准教授との連携による研究結果では、「オフィス空間の中での緑視率の向上と心理的改善効果の関係」が明らかになりなり、「緑視率が10〜15%の値のとき、ストレスが平均11%以上軽減する」と発表されました。
近年はこの緑視率効果を、ビジネスにつなげる動きも出てきています。
そのひとつが、緑化効果を最大化するアルゴリズムと、空間デザイン設計を組み合わせた「COMORE BIZ(コモレビズ)」というサービスです。
このサービスを利用すれば、オフィスのレイアウトを設計する段階で、従業員1人1人のデスクからの緑視率を最適化できるようになり、デザイン性の高いプランターや植物の種類を選定することも可能になります。
他にも、GoogleやApple、Amazonといった世界の先端企業のオフィスでは、すでに多くの植物を戦略的に配置しているようですが、日本でも、オフィスに植物を適切に配置することで、従業員のメンタルヘルスの改善を促すサービスがひろまりつつあります。
健康経営を考えると、積極的に緑をオフィスに取り入れたいところですが、実は緑視率は、高ければ高いほどいいというものではないようです。緑視率が15%を超えると、むしろ不安感やストレスが増すということが明らかになっています。高すぎても低すぎても、よくないというわけです。
また、緑化がストレス低減に与える効果は、はじめに拒絶反応が出て、その後好転反応が現れるという、時間的変化もあるようです。さらに植物の種類によっても、効果には差が出るということで、ただ闇雲に緑を増やせばいいというものではなさそうです。
社内に緑を取り入れるときは、こうした緑視率の数値から見る効果を踏まえながら、戦略的に配置すべきといえるでしょう。
あなたのオフィスの緑視率はいかがでしょうか。緑を増やすことで従業員のストレスを軽減し、健康経営につながるのであれば、管理部門としては、導入を検討すべきといえるでしょう。
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