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オフィスでパソコンに向かい、移動中はスマホ、家に帰ればテレビ。まさに1日中、目を酷使しているのが現代の生活です。その結果、目がかすむ、ショボショボする、目が乾く、まぶたが痙攣するなど、目の疲れを訴える人が増えています。目の疲れは頭痛や肩こりを引き起こすこともあるため、そのまま放置しておくと、仕事や生活に支障をきたすこともあります。
今回は、そんな現代人の“目の疲れ”に効果的な対策をご紹介します。
単なる目の疲れと侮れない“眼疲労”と“眼精疲労”
目が疲れる、目が痛いなどの症状は、だれもが経験しているでしょう。
休憩を取り、目を休めることで症状が緩和する程度の、普通の疲れ目は、医学的には“眼疲労”と呼ばれています。
しかし、いくら目を休ませても一向に回復することがなく、ときには、頭痛やめまい、肩こりなど、他の部位に影響を及ぼすような場合もあります。こうした症状は、医学的には“眼精疲労”と呼ばれ、単なる“眼疲労”とは区別されています。
眼精疲労の大きな原因のひとつは、パソコンなど画像情報端末(visual display terminal=VDT)を利用する機会が多くなったことと考えられており、VDT利用による眼精疲労は症候群と呼ばれています。
VDT作業中は、まばたきの回数が極端に減り、眼精疲労の原因のひとつであるドライアイにもなりやすくなります。
パソコン環境の見直しで目の疲れを防ごう
目の疲れを防ぐためには、まず大きな原因となっているパソコンの環境を見直してみましょう。
画面が見えにくくなると、不自然な姿勢になりがちで、それが目の疲れだけでなく肩こりなどを引き起こす原因になります。そうならないよう、パソコン画面の位置を見やすい位置にしてみましょう。
また、照明の明るさ、室内の乾燥状態も、目の疲れやドライアイの原因となりますので、目に負担となりやすい環境になっていないか、確認してみましょう。
また、メガネやコンタクトレンズを使用している人は、視力にあっているかをチェックすることも大切です。視力が合わない状態で画面を見ていると、目への負担が大きくなるからです。
さらに、視力が悪くない人でもブルーライトをカットするメガネを使ったり、ブルーライトカットのシートをディスプレイに貼るなどして、目の負担を軽減する工夫をすると良いでしょう。
パソコン画面を見続ける行為は、近くのものを凝視するため、目の筋肉を酷使していることになります。休憩の際には遠くを眺めたり、空や雲など見たりすることも効果的といわれています。
休憩時にできる疲れ目対策
目が疲れたと感じたら、一休みして両目を見開き、眼球を上下左右に大きく回してみてください。右回り、左回りを数回行ってから、目を閉じて休ませます。たったこれだけのことでも、かなり目の疲れがとれるそうです。
また、こめかみや首筋には、目の疲れや肩こりのツボがあります。そのツボを刺激するという方法もあります。目頭の先端のくぼみと鼻のつけ根の両端に「睛明(せいめい)」というツボがあります。目を閉じ、左右のツボを、両手の人さし指で鼻の両側から押しはさむように刺激します。眼球を押さえつけないようにすることと、力をいれすぎないことです。
ドライアイに効果のあるのが足の甲側、人さし指と中指の骨の間にあるツボ「眼睛(がんせい)」です。手の親指の先をツボにあて、30回程度押しもみます。
疲れ目には、温めることも効果的です。温かいおしぼりやタオルをまぶたの上にのせるなど、ちょっとしたことでも目をいたわることができます。
疲れ目に有効な栄養素を摂取してケアしよう
日常的な目のケアに加え、目によいとされる栄養素を、食生活に摂り入れることや、サプリメントで補給することも疲れ目を防ぐ対策です。下記のような栄養素を積極的に摂るよう心がけましょう。
(疲れ目に有効な栄養素)
ビタミンA/コマツナ、ニンジン、カボチャ、牛・豚・鶏のレバーなど
ビタミンB1/豚肉、米、豆類など
ビタミンB12/シジミ、イクラ、牛レバーなど
タウリン/マグロ、サバなどの魚肉の血合いや貝類など
β-カロテン/カボチャ、モロヘイヤ、インゲンなど
まとめ
ここまで目の疲れへの対策をご紹介してきましたが、何よりも大切なのは、十分な睡眠時間を確保することです。仕事で使いすぎた目で、さらに夜遅くまでスマホやゲームをしているようでは、目を休ませる時間がどんどん減ってしまい、目が疲れてしまうのは当然です。
一人ひとりがパソコンやスマホとの付き合い方を考えるとともに、管理部門の方は、社員の健康、業務の効率アップ両方の観点から、社内の作業環境の見直しを検討してみましょう。
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