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ドラッグストアを中心に多角的な事業展開をするサツドラホールディングス株式会社は、北海道の暮らしを支える、生活総合グループとして知られています。
地域のあらゆるヒト・コト・モノをつなぎ、新しい未来の創造を目指し、地域コネクティッドビジネスという概念を提唱する同社で、取締役副社長兼COOを務める吉田俊哉氏にお話しを伺いました。
コンビ株式会社時代に24年で25部署、平均1年に1回以上の異動を経験し、次々に課題を解決した経験から、本質を見極め短期間で成果を出す仕事術は必見です。
そして、多くの経験を積んだ中で、辿り着いた現職のサツドラホールディングスでは、副社長として事業成長をけん引する役割を担っています。同社の企業風土やサービス、組織の魅力も伺うことができました。
<プロフィール>
吉田 俊哉(よしだ としや)/ サツドラホールディングス株式会社 取締役副社長兼COO
新神戸電機株式会社の工場経理からキャリアをスタートしコンビ株式会社、株式会社錢高組、KMアルミニウム株式会社、鬼怒川ゴム工業株式会社で経営管理・経営企画の執行役員を歴任。
2018年11月にサツドラホールディングス株式会社に参画。
同社には、執行役員社長付の特命担当として入社し、その後、実績を高く評価され、2019年8月に最高財務責任者 常務取締役 管理担当、2020年8月に取締役副社長兼COOに着任し、現在に至る。
――(清水)最初に、これまでのご経歴をお伺いできますか?
新卒で、新神戸電機株式会社に入りました。理系の素養を活かせるところに就職したいと考えて、銀行や製造業を中心に受けていました。当時、メーカーに就職する例は珍しく、大学の同期だと私くらいだったのではないでしょうか。
入社当時はコントローラーとして配属され、3年後には工場で原価計算などをやっていました。これがキャリアの基礎になったと思います。いわゆる主計業務ではなかったのが、自分の適性ともあっていたと思いますし、経営目線を持つきっかけにもなりました。
――(清水)転職先のコンビは20年以上勤めていらっしゃるので、希望は叶ったようですね。どんな経験を積まれましたか?
転職直後に携わったのは、海外生産拠点の構築です。これまで経験がないミッションを任せていただけたので、非常にやりがいを感じました。海外生産拠点構築のプロジェクトは入社前から立ち上がっていましたが、現地に行って実行する人員がいなかったタイミングでした。プロジェクトの青写真はありましたが、実際に現地で人を雇って工場を立ち上げるのに何が必要かなど、現実的なコストシミュレーションを行うところから携われました。
具体的には中国や香港に行って、生産できそうな場所を探すところから始めたので、取引先銀行にアドバイスやレクチャーをいただいて、どうにか形にしましたね。ミッションが終わった後は、現地に残るのかと思っていましたが、すぐに日本に帰国して、全社の予算策定の仕事を担当することになりました。
――(清水)転職早々から振り幅が大きく、目まぐるしい環境でしたね。その後も、多くの部門・ミッションを担われたようですが、どのような経験を積まれましたか?
財務や経営企画などの経験はもちろんですが、特徴的なものだと技術部門で3DCADの導入をやりました。技術系の仕事は全く経験ありませんでしたが、逆に客観的な目線で改善を図れたと思います。当時の図面作成は効率が悪い方法を取っていたので、大きな改善になりました。
また、開発部門で商品開発も経験しましたし、生産管理の部門に行くこともありました。コンビでは、営業以外のほとんどの仕事に携わったと思います。最後に財務部門で部長と執行役員を合計で6年ほど担いましたが、その前の18年で24部署ほど経験したので、1年に1部署以上経験しています。
――(清水)コンビでは皆さん、そんなに異動するものなのですか?短期間で成果を出すために、大切にしていたこと、仕事観などがあれば教えてください。
私だけですね。課題が解決したり、筋道が立ったりすると異動辞令がでました。新しい部署で成果が出始めると、周りから「そろそろ異動辞令がくるぞ」と言われてました(笑)。
異動はスキルを積み上げられないから嫌う方もいますが、私としては課題や事業推進をする経験が積めるので、異動が嫌だと思ったことは基本的にありませんでした。またいつしか、どこに行っても仕事ができるという自信がついていたので、経験したことのない分野に行くことが楽しみでもありました。
新しい環境で成果を出すために重要視していたのは、基本的に一つだけです。「経営の視点」でやるべきことを捉えることです。どのような業務であっても、最終的に重要なのは「会社経営にどう貢献するか」という話に帰結します。
シンプルにこの視点で仕事に取り組むと、不要なこだわりや変化への抵抗はなくなり、今やるべきことや課題解決に必要なことに集中できます。
多くの方は、今やっていることの延長線上で評価をされ続けたいと考える傾向があります。特に専門性を持っている方や時間をかけて特定の強みを身につけた方は、その傾向があると思います。
一方で、世の中は変化していて、ビジネスの世界は常に激しい変化がもの凄いスピードで起こります。そのような環境では、スキルや強みというもの自体が弱みに転じることもあると思うんです。そうならないためにも、専門性や強みに執着しすぎるのではなく、それらを使って新しい経験を積極的に積む必要があると考えています。
――(清水)吉田さんのキャリアの基盤は、コンビ時代に出来上がったようですね?その後のご経歴を伺えますか?
当時、コンビの執行役員は56歳が役職定年で、以降は理事という扱いになり、前線から退くことになっていました。一方で、まだまだ経験を活かしたいし、新しいことにもチャレンジしたいという気持ちがあったので、全く違う分野の錢高組に転職しました。
ただ、家庭の事情があり、その後は錢高組、KMアルミニウム、鬼怒川ゴム工業と思い掛けず転職が続きました。
家庭の事情を考慮しつつ、経験を活かせてやりがいのある仕事を探すことがハードルが高いことを改めて実感しました。
――(清水)グローバルな製造業から転じて、ドメスティックな小売業のサツドラホールディングスに挑戦しようと思ったのはなぜですか?
一番は、家庭の事情もあったので、海外出張があるグローバル企業は難しいということがありました。そのため、ドメスティックで事業展開をしている企業を探していました。そうなると、おのずと製造業の選択肢はなくなります。一方で、年齢的にも経験をアウトプットすることが求められるので、どうしたものかなと思っていました。
その折に、知人から「小売業に興味はないか?」と声をかけて貰ったんです。まったく経験したことのない分野でしたが、せっかく声をかけて貰えたのだからまずは話を聞いてみようと、現職の代表の富山と会いました。
創業家である富山は、外部の知見を求めていたので、当初は何か力になれればくらいの気持ちで参画を決めました。
最初は執行役員社長付という、いわゆる特命担当というか、富山の相談相手のような立場を想定していましたが、最初からグループ会社の事業譲渡を実行するなどシビアなミッションに取り組むことになりました。
そうこうしている内に、「取締役になってほしい」と打診がありました。実は取締役就任は全く想定しておらず、執行役員の方が動きやすいと思っていたのですが、結局、最高財務責任者 常務取締役 管理担当に就任し、現在は取締役副社長兼 COO になっています。
外部から入ってきて数年にもかかわらず、経営の一角を担わせていただいているので、改めてこの会社に貢献したいと考えています。もちろんステークホルダー全体に貢献することが求められていますが、まずは事業を支え、サービスを提供する社員にいかに還元できるかを第一に考えています。労働分配率を高めるためには、企業のパフォーマンスを向上させなければいけない。その発想を軸に、これまでやってきたことの見直しを行い、変化させていくことに注力しています。
――(清水)これからが楽しみですね!改めてサツドラホールディングスの魅力や今後の展望を教えてください。
弊社は、ドラッグストア・調剤薬局の分野をコア・コンピタンスとして位置づけ、その強みを活かしつつ様々な事業に取り組んでいます。特にビジョンを重要視していまして、「北海道という地に密着したビジネス」を展開しています。
ご存知の通り、北海道は、人口減少の最中にあります。
その中でドラッグストアを中核事業としている弊社だからこそ、小売業に依存しすぎるのはリスクが大きいと考えています。一方で、当社の強みは小売業で培った消費者とのリレーション構築などのノウハウや店舗という消費者とのコンタクトポイントを持っているということです。そこで、グループの中に蓄積されたノウハウを活かして、マーケティングや教育事業、システム開発などに事業領域を拡大しています。小売業での強みを活かしつつ、「非小売」のプラットフォームを構築し、その利用を活性化する方向にシフトしています。
サツドラホールディングスと聞いて、「ドラッグストア」だけを思い浮かべるのではなく、さまざまなイメージをもってもらえる会社にしたいと考えています。
そのような段階の弊社なので、さまざまなビジネスユニットをもっています。
そのため会計処理がそれぞれ違ったり、人事制度や組織の風土が違ったりします。たとえばマーケティング事業と教育事業では、事業の仕組みがまったく違う。
一つの会社にいて、多様な経験を積める点は、弊社の組織としての魅力と考えています。
――(清水)まさに専門性や強みを活かして、新しい挑戦する段階ですね。改めて吉田さんのCFO像を伺えますでしょうか?
私の場合、現在はCOOを担っていますが、COOもCFOも取締役も、財務や会計といった専門性を持っている部門だけのミッションを背負っているわけではありません。
発生する経営課題の全てに責任を負っています。そのため、事業も組織も俯瞰的に見る必要がありますし、特に問題が生じた場合には、専門性に関係なく細部まで把握する必要があります。その上で、自分の専門的な知見を使って、解決策を導き出すことが求められます。
CFOを目指している方は、基本的には向上心の強い方だと思いますので、自分のストロングポイントを持ちつつ、それ自体はあくまで一つの武器として使うくらいの気持ちでいる必要があります。常に、周囲で発生している事象に興味をもって、多角的な視点で仕事をしていくのが重要です。強みに固執してしまうと、優れたCFOになるのは難しいのではないでしょうか。
インタビュアー
清水 悠太(しみず ゆうた)/ 事業企画Division/執行役員
2005年3月法政大学卒業後、株式会社MS-Japanに入社。
ベンチャー・IPO準備企業を中心とした法人営業を経験した後、キャリアアドバイザーとしてCFO、管理部長、会計士、税理士、弁護士を中心に延べ5000名のキャリア支援を経験。
現在は事業企画Division/執行役員として、マーケティングと新規事業・新規サービスの開発を担当。
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