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円高円安とは?と聞かれて即座に答えられなければ、毎日報道される「円安が進む」の意味が理解できません。円高円安は、製品やエネルギー価格など、私たち消費者の生活にダイレクトにかかわっています。
そこで今回は、円高円安についてわかりやすく解説し、覚え方やメリット・デメリットの基礎知識をお伝えします。
目次【本記事の内容】
円高円安はいずれも、ドルやユーロなど他の通貨に対する「円の価値」を示しています。
円高:円の価値が高まった
円安:円の価値が低くなった
円高になれば日本円の価値が高まり、円安になれば日本円の価値が低くなったと言い換えられます。
●円高円安の覚え方→数字と反対
混乱しやすいのが、円の数字(金額)が増えたときは「円高円安どっち?」という点でしょう。
結論は、数字が増したら「円安」で、数字が減ったら「円高」です。
銀行などで日本円を1ドルに両替する状況を例に解説していくので、「円の価値」を念頭に読み進めてください。
両替日に「1ドル=100円」であれば、1ドルに両替をするのに日本円は100円必要となります。
円安が進んで「1ドル=150円」のときに両替するならば、日本円は150円必要になります。
円安で日本円の価値が低くなってしまったので、日本円が1.5倍も必要になった状態です。
反対に、円高が進んで「1ドル=80円」のときに両替するならば、必要な日本円は80円で済みます。
同じ1ドルに両替するのに、「円安の150円」と「円高の80円」では、だいぶ違いが生じるとおわかりいただけたかと思います。
これが企業の輸出入取引ともなると、大きな損失、もしくは収益につながるわけです。
円高と円安のメリット・デメリットは立場(シチュエーション)によって、真逆になります。
●円高が進むメリット・デメリット
・円高のメリット:輸入企業に有利
海外から食品や製品、サービス、エネルギー資源などを輸入して外貨を払う場合、円高であれば割安で輸入できることがメリットでしょう。
例えば1ドル=100円だったレートが、円高で80円になったとします。以前と同じ仕入れ値であっても、支払う日本円は少なくなるため、より安く仕入れられるようになります。
・円高のデメリット:輸出企業に不利
製品などを輸出して外貨を稼ぐ企業の場合、円高になると利益が減る点がデメリットといえるでしょう。
過去1ドル=100円に両替できたものが、円高で80円となるため、本来得られるはずの日本円が2割も減ることになるからです。
その損失分を、海外で販売する製品などの価格を上乗せすると、より売れにくくなるというデメリットも生じます。
●円安が進むメリット・デメリット
・円安のメリット:輸出企業に有利
仮に、過去1ドル=100円だったレートが150円と円安に転じれば、輸出企業が外貨を円に換えた際、1.5倍に増えるメリットがあります。
また円安の分、日本から輸出する製品の価格を安く設定できるため、世界の価格競争に優位に立てるという考え方もあります。
反対に、これまで1ドル100円かけて作っていた輸出製品を、今まで以上に人件費や部品などのコストをかけ、1ドル150円にして販売したとしましょう。
よい製品を輸出すれば、他国に奪われていた市場を奪い返す最高のチャンスになるでしょう。
・円安のデメリット:輸入企業に不利
円安の最大のデメリットは、輸入する食品や製品、サービス、原材料、エネルギー資源などが割高になる点です。
原料を含めた輸入企業は、値上げせざるを得ず、電気・ガス料金などのエネルギー高騰にもつながります。
所得が増えない状態で円安が進めば、家計を圧迫することは間違いありません。
海外旅行代金もこれまで以上に割高になる点も、円安のデメリットといえるでしょう。
円の価値は高まった方がいいのか?反対に円の価値は低くなった方がいいのか?
円高円安のどちらがいいのかは、立場(シチュエーション)によって異なります。
「消費者の立場から見たらどっち?」なのかについての見解と、2022年日本を直撃する円安の今後の見通しを述べます。
●消費者の立場では円高
エネルギー資源をはじめ、原材料などを輸入に頼っているのが日本の経済構造です。
企業においては輸出・輸入でまったく正反対の結論にたどり着くため、ここでは消費者の立場から、円高と円安のどちらがいいのかを考えます。
輸入コストの上昇は製品などの価格上昇に直結しやすいため、どちらが家計を圧迫しやすいかと考えれば「円安」でしょう。
円安を受けて消費者の買い控えが起きれば、国内経済の不活性化にもつながります。
また、海外旅行代金の値上がりから、海外旅行や留学などグローバルな経験を控える可能性も懸念されます。
●円安の今後の見通し
2022年は「何十年ぶりの円安水準」といった報道が何度もされました。政府は、投機による過度な変動は容認できないと述べています。
日銀としては、急激な円安の進行と資源高が輸入物価上昇の要因となっていることに触れつつも、年明け以降は徐々に縮小し、物価上昇は一時的だとの認識です。
米国の高インフレを背景に、政府・日銀が為替介入を再度実施する可能性があるものの、当面は円安が進むと予想する声が多く聞かれます。
「円高」とは外貨に対して日本円の価値が高く評価されていることをいいます。反対に、「円安」とは日本円の価値が低い評価になった状態です。
円高になれば外貨に対する円の数字(金額)は小さくなり、円安になれば大きくなります。「外貨に対する円の価値」を念頭に、数字の増減と価値の高低は反対だと覚えておきましょう。
また、円高円安のどっちがいいのかは、立場によって異なるため、断定はできません。
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