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創業間もないベンチャー企業が世界的な企業へと成長していくためには、多額の資金が必要ですが、その資金獲得に欠かせないのが金融機関や投資家の支援です。
三菱UFJ銀行は有望ベンチャーの発掘に、AIを活用した投資モデルを導入することを発表しました。
三菱UFJ銀行が導入するのは、世界のベンチャー企業の売り上げなどの経営データを収集・分析し、財務状況や将来の伸びしろなどをAIが点数化して評価するという投資モデルです。
AIがはじき出した点数を、投資をするかどうかの判断材料として活用することについて、まだまだ発展途上のAI任せの評価では「一律的な基準になるのでは」という懸念を抱く人も多いかもしれません。そうした懸念を払しょくするため、業種や成長段階によって採点基準を変えることができるようです。
三菱UFJ銀行は、イスラエルのIT企業や米国の投資ファンドと組み、総額約5億ドル(約700億円)をベンチャーへの投資にあてる計画です。
AIを活用する動きは、あらゆる分野に拡がっていますが、ヘッジファンド大手のツーシグマ・インベストメンツも、AIを未公開株やベンチャーキャピタルに拡大していく方針を打ち出しています。
また、デンマークには、政策立案のすべてをAIに任せるという新しい政党「人工党」も結成されています。1970年以降の小政党の刊行物のすべてをAIで分析し、国民の政治理念に沿った政策を立案するということです。投資先を選ぶのも、国の政策も、AIが担う時代が近づいているということでしょうか。
たしかに大量のデータを収集・分析することは、AIがもっとも得意とするところです。人の手で分析する時間と比べれば、それこそ瞬時に正確な分析結果を表示できますから、投資すべきベンチャーかどうかの判断も、すばやく下せるようになるでしょう。
ところで、これまでの金融機関の融資の判断は、担当者の判断に委ねられてきました。何度も何度も企業に足を運び、経営状態の把握や将来性を見抜いて融資を実行するかどうかの決断を下してきたわけです。
もちろん時間もかかりますし、判断を見誤ることもあります。しかし、新興企業の将来性を見極める眼を養うことこそがバンカーの醍醐味であり、自分の目利きで選んだ企業が世界に飛翔していくことに、大きな喜びを感じていたのではないでしょうか。
ところが、2000年代後半から、日銀の金融緩和政策による低金利状態の長期化で、メガバンクはベンチャー投資に積極的に取り組むようになります。それに伴い高くなったのが損失リスクです。
三菱UFJ銀行が、投資判断にAIを活用する決断をしたのは、ベンチャー投資の損失軽減と、競合行との差別化を図る狙いがあるようです。
たしかに、ベンチャーへの投資判断は、ベテランバンカーであっても難しいものです。融資と投資では金額も大きく違いますし、大化けする可能性もあれば、その逆になることもあります。
ましてや、デジタルテクノロジーの進化によって、第4次産業革命と呼ばれる産業構造の大転換期に差しかかっています。そのうえ、コロナ禍のパンデミックに、ロシアのウクライナへの軍事侵攻など、経済環境への悪影響も懸念されています。
そんな先行き不透明な時代、投資判断を担当者の経験や勘に委ねるのか、それとも最新テクノロジーのAIに委ねるのか、まさに判断に悩むところではないでしょうか。
新興企業の成長のカギを握るのが金融機関の存在です。かつては企業への対応を巡って「晴の日に傘を差しだし、雨の日に傘を取り上げる」と言われたことがありました。損失リスクを避け、融資への慎重姿勢を皮肉った表現ですが、AI活用が本格化していくと、どのような表現となるのかも、気になるところです
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