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暑い日が続いたり、室内外の気温差が大きかったりすると、だるさや疲れやすさなどの不調を感じやすくなります。これが「夏バテ」です。
夏バテは仕事にも悪影響を及ぼすので、企業が適切に夏バテ対策をして従業員の健康を維持しましょう。
そこで本記事では、夏バテが仕事に及ぼす影響を踏まえ、企業ができる夏バテ対策を紹介します。
目次【本記事の内容】
人間は暑いと汗をかいて熱を放散することで、体温を一定に保ちます。これは自律神経の働きによるものです。
しかし、エアコンをかけていると室外と室内の気温差が大きくなり、内臓や血管などの働きをコントロールする自律神経が乱れてしまいます。また、熱帯夜で寝苦しい夜が続くと睡眠不足になり、自律神経が乱れやすくなります。
さらに室外にいて汗をかくことで体内の水分やミネラルのバランスが崩れ、体の不調につながるのです。
これらの原因から、以下のような夏バテの症状が引き起こされると言われています。
・体がだるい
・疲れやすい
・食欲がない
・常に眠い
・気力がなくなる
夏バテは、体だけでなく精神的にも影響があるのです。
夏バテになると、仕事にも以下のような影響を及ぼします。
●モチベーションが下がる
夏バテになると、仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。不調を感じていると仕事をする気分にならず、モチベーションを維持できません。
また室外での現場仕事や営業活動などがある場合、「暑いから外に出たくない」という気持ちになり、意欲的に仕事に臨めないでしょう。
●パフォーマンスが低下する
疲れやすいために、仕事のパフォーマンスが低下することもあります。
体がだるいと仕事に集中できず、ミスが発生したり業務効率が低下したりします。その結果、社内の生産性が低下する可能性もあるでしょう。また最悪の場合には取引先とのトラブルなどもありえます。
●熱中症のリスクも
夏バテで水分補給や食事が充分でないと、熱中症のリスクも高まります。最近は室内での熱中症も危険視されているため、室内外問わず対策が必要です。
夏バテは、栄養のある食事や規則正しい生活で対策ができます。しかし仕事が忙しいビジネスパーソンは生活が不規則になりがちで、個人で気を付けていても夏バテになってしまう可能性があるでしょう。
そこで、企業も適切な夏バテ対策を行い、従業員の健康を維持する取り組みが求められます。企業ができる夏バテ対策を紹介します。
●エアコンの設定温度を低くしすぎない
室内外の気温差が大きすぎると自律神経が乱れます。冷房をきかせすぎると外に出たときに気温差が大きくなるため、エアコンの設定温度には気を付けましょう。
エアコンの設定温度を低くするほど電力を使うため、自然と節電にもつながります。
また室温が適温でも湿度が高いと不快に感じるため、エアコンの除湿機能や除湿器などもうまく活用するとよいでしょう。
●作業現場の環境を整える
室外での現場作業がある企業は、従業員が作業する環境を整えることも重要です。一例として、以下のような対策が挙げられるでしょう。
これらの対策を行い、夏バテになりにくい環境を整えましょう。
●時間を管理する
夏バテ気味になると、ついついダラダラと仕事をしがちになるため、作業が遅れることもあります。そこで企業が従業員の作業時間を管理し仕事のメリハリを付けることで、作業の効率性を維持します。
また営業担当者が外回りに行く時間も、なるべく涼しい時間帯に行くよう指示しましょう。どうしても日中の暑い時間でなければお客様の都合がつかない場合は、オンライン会議システムなどを導入してリモートで営業できる仕組み作りも必要です。
●多様な働き方を取り入れる
通勤に何時間もかかったり、ラッシュアワーに巻き込まれたりすると、疲れから自律神経が乱れて夏バテになりやすくなります。
そこで企業は多様な働き方を取り入れることで、従業員の通勤による暑さや疲れの負担を軽減して夏バテ対策ができます。
たとえば、自宅やカフェで仕事ができるリモートワーク、業務時間を従業員が柔軟に決められるフレックスタイム制、通常よりも就業時間を短くする時短勤務などが挙げられます。また近年ではワーケーションも注目されており、涼しいリゾート地で休暇を取りながら仕事をする働き方もあるのです。
このような多様な働き方は、夏バテ対策になるだけでなく従業員のワークライフバランスを向上させ、エンゲージメントを高めます。
夏バテ対策は個人で行うことというイメージがありますが、従業員が夏バテになるとモチベーションやパフォーマンスにも影響するため、企業も従業員の夏バテ対策の取り組みが求められます。
本記事で紹介した内容を参考にして従業員の健康を管理し、暑い季節でも生産性を高めましょう。
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