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「国家公務員(総合職)採用試験」の大学別合格者数(2021年度)が人事院から公表されました。
国家公務員総合職は、いわゆるキャリア官僚と呼ばれるエリート中のエリートです。
さて、そのキャリア官僚を多く輩出しているのは、どこの大学なのでしょうか。
人事院が公表した「2021年度総合職試験出身大学別合格者数一覧」をみると、東京大学を筆頭に、難関の国立大学や有名私立大学出身者が名を連ねています。
【人事院/2021年度総合職試験出身大学別合格者数】 | |
---|---|
1位 | 東京大学 362人 |
2位 | 京都大学 142人 |
3位 | 早稲田大学 98人 |
4位 | 北海道大学 82人 |
5位 | 岡山大学 78人 |
6位 | 慶応義塾大学 75人 |
7位 | 東北大学 71人 |
8位 | 東京工業大学 70人 |
9位 | 千葉大学 59人 |
9位 | 中央大学 59人 |
9位 | 九州大学 59人 |
「国家公務員(総合職)採用試験」は、将来の幹部候補を採用する難易度の高い試験です。難関大学で学び、その中でも成績がトップクラスの人がチャレンジしています。2021年度の合格者に占める国立大学出身者の割合は70.1%で、東京大学出身者がトップとなっています。
ところで、国家公務員にはキャリア組とノンキャリア組があることは、皆さん、ご存じでしょう。ノンキャリアは「国家公務員採用一般職試験」で採用され、キャリアは「国家公務員採用総合職試験」での採用です。
キャリアであれノンキャリアであれ、新人時代の業務内容にはそれほど違いはありませんが、違いが出てくるのが入省3年目以降です。
将来の幹部候補として採用されたのがキャリアですから、国家政策にかかわるプロジェクトなどでも中心的な役割を担うことになります。また、閣僚や国会議員との接触も増え、法改正にもかかわるようになるのがキャリア官僚です。
そのキャリア官僚は、本省課長クラスまではエレベーター式で同じように出世していきます。しかし、その先に待っているのが、同期入省者との厳しいポスト争いです。
キャリア官僚の最高地位である事務次官ポストに就けるのは、同期で入省した中からたった1名です。難関大学の入試を突破し、難易度の高い「国家公務員採用総合職試験」にも合格、さらに省内での激烈な出世競争に打ち勝つことが、キャリア官僚の最終ゴールといえるかもしれません。
審議官や局長を経て、事務次官ポストの年収は、約3,000万円だそうです。ちなみに、ノンキャリアは課長クラスまでの出世が限度といわれていますが、その年収は約1,200万円です。
キャリア官僚ともなれば、それなりの年収のようですが、ノンキャリアとなると、それほど高額とはいえないようです。
最近は官僚の不祥事も目立つだけに、近年、キャリア官僚を目指す学生は減少傾向にあります。官僚といえば“難関大卒”というイメージを抱いている人が多いと思いますが、そのイメージ通りの「キャリア官僚採用試験」大学別・合格者数ランキング結果となったようです。
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