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企業はより多くの利益を生み出そうとするものですが、世界で一番高い利益を出している企業は果たしてどの企業なのでしょうか。世界ランキングも気になります。世界経済の覇権はどこにあるのか、2019年度のフォーチュン・グローバル500(から考えていきましょう。
それではさっそくランキングを見ていきましょう。2019年度のフォーチュン・グローバル500のランキングは以下のようになっています(1位から20位まで)。
当期純利益の額が大きかった順に並べています。
順位 |
企業名 |
純利益額(単位:百万ドル) |
収益(単位:百万ドル) |
国 |
---|---|---|---|---|
1 |
サウジアラムコ |
110,974.5 |
355,905.0 |
サウジアラビア |
2 |
アップル |
59,531.0 |
265,595.0 |
アメリカ |
3 |
中国工商銀行 |
45,002.3 |
168,979.0 |
中国 |
4 |
サムスン電子 |
39,895.2 |
221,579.4 |
韓国 |
5 |
中国建設銀行 |
38,498.4 |
151,110.8 |
中国 |
6 |
JPモルガンチェース |
32,474.0 |
131,412.0 |
アメリカ |
7 |
アルファベット |
30,736.0 |
136,819.0 |
アメリカ |
8 |
中国農業銀行 |
30,656.5 |
139,523.6 |
中国 |
9 |
バンク・オブ・アメリカ |
28,147.0 |
110,584.0 |
アメリカ |
10 |
中国銀行 |
27,225.2 |
127,714.1 |
中国 |
11 |
ロイヤルダッチシェル |
23,352.0 |
396,556.0 |
オランダ |
12 |
ガスプロム |
23,199.1 |
131,302.0 |
ロシア |
13 |
ウェルズ・ファーゴ |
22,393.0 |
101,060.0 |
アメリカ |
14 |
フェイスブック |
22,112.0 |
55,838.0 |
アメリカ |
15 |
Intel |
21,053.0 |
70,848.0 |
アメリカ |
16 |
エクソンモービル |
20,840.0 |
290,212.0 |
アメリカ |
17 |
AT&T |
19,370.0 |
170,756.0 |
アメリカ |
18 |
シティグループ |
18,045.0 |
97,120.0 |
アメリカ |
19 |
トヨタ自動車 |
16,982.0 |
272,612.0 |
日本 |
20 |
中国開発銀行 |
16,744.3 |
103,072.9 |
中国 |
1位はサウジアラビアの国有石油企業であるサウジアラムコでした。2位のアップルに二倍近くの差をつけて首位についています。 そのほかにはアップルやフェイスブックをはじめとした米国企業、そしてアジアからは韓国のサムスン電子や中国の各種銀行がランクインしています。日本からはトヨタ自動車が19位にランクインしています。
先ほどのランキングでも見てきたように、2019年当期純利益ランキングで1位に輝いたのはサウジアラムコでした。
サウジアラムコはサウジアラビアの国営石油会社で、原油・石油商品の供給や取引などを行っています。その歴史は1933年にまで遡り、カリフォルニア・アラビアン・スタンダード・オイル・カンパニーが、サウジアラビアの石油利権を獲得したところから始まります。まさに小さな探検家のグループから始まった企業といえるでしょう。
1970年代初頭には出荷量が年間10憶バレルを超え、徐々にサウジアラビア政府の注目を受ける存在となり、そして1988年に現在のサウジアラムコが設立されました。主要株主はサウジアラビア政府であり、国有の企業として事業を行っています。
現在はコロナウイルスの感染拡大を受けて、「人々とコミュニティの安全を守りながらエネルギーを供給し続ける方法」についての最新情報を世界に発信しています。
サウジアラムコの2019年の純利益額は110,974.5百万ドル。収益は355,905.0百万ドルです。売上高利益率(利益/売上)の変化、収益率の変化はそれぞれ46.9%、35.3%になっています。
ちなみにサウジアラムコは2020年の時価総額ランキングでも1位を獲得しています。 (2020年5月末時点)時価総額とは企業価値のようなものなので、もちろん今回の純利益額とは勝手が違うのですが、今後もこのグローバル社会においてさらなる躍進が期待されますね。
今回のランキングで2位につけたのはアップルです。
ちなみに、この記事は2017年に公開した「世界で見る純利益史上最高額」のリライト記事ですが、当時ランキング1位として記載していたのはこのアップルです。ここ数年首位でしたが、現在はサウジアラムコにトップを明け渡す形になっています。
とはいえ、長い間ランキング上位を維持しており、これからもしばらくは第一線で活躍する企業であり続けるでしょう。ランキングにはアップルやフェイスブックをはじめとしたIT企業がランクインしており、熾烈な争いを繰り広げています。アップルの2019年の純利益は59,531.0百万ドル。収益は265,595.0百万ドルです。
売上高利益率の変化、収益率の変化はそれぞれ23.1%、15.9%になっています。
3位は中国工商銀行です。工商銀行や建設銀行など、ランクインした中国企業は、主に銀行を中心とした銘柄になっています。
経済規模が格大した中国では、かねて当局が銀行の業務改善を促しており、銀行の収益が軒並み増大しています。2019年の当期純利益は45,002.3百万ドル。収益は168,979.0百万ドル。売上高利益率の変化、収益率の変化はそれぞれ6.3%、10.4%でした。
このように、トップの企業を紹介してきましたが、これらに共通することは「世界的な市場」を持っていることです。原油・石油についてはいうまでもありませんし、アップルの製品も世界中に浸透しています。中国工商銀行も世界中のオフィステナントとして存在しています。4位に入ったサムスンの知名度も抜群ですし、人々が使っているPCにはIntelのCPUが組み込まれています。また、フェイスブックは世界中の人たちに利用されています。どのサービスも世界中に行き渡っています。
ヒト・モノ・カネ・情報が世界中を駆け巡るグローバル経済において、自国にのみスポットを当てたビジネスは、早い段階で限界を迎えてしまいます。「世界中が今何を求めているか」ということをしっかりと見極め、時には大胆に世界へと進出することによって、広大な市場で収益を得ることが可能になるのです。
2019年のフォーチュン・グローバル500のトップ20には、日本の企業もランクインしています。日本人では知らない人はいないであろう「トヨタ自動車」です。
豊田章男社長の「終身雇用は難しい」という発言が注目を集めたことも記憶に新しいですね。今回は19位にランクインしており、当期純利益額は16,982.0百万ドルになっています。売上高こそ増大したものの、国内や北米、アジア諸国での売上の減少により、純利益が減少しています。2017年は12位、2018年は13位、そして今回は19位と順位は後退していますが、いまだに「世界のトヨタ」としての存在感は抜群です。
ちなみに日本の企業だけで見ると、2位はソフトバンクグループ(当期純利益12727,9百万ドル、世界34位)。3位は東芝(当期純利益9138.8百万ドル、世界62位)という結果になっています。
ソフトバンクグループは2019年度は利益率、収益率ともに増大しておりますが、今期は投資企業の不調もあり苦境に立たされています。5G機器やそれにかかわる業界もいずれ発展していくため、今後の動向を見守っていきたいところですね。東芝は収益率が低下しており、前回から順位を落としている状況です。
やはり全体を見渡してみると、アジアでは中国企業の勢いがあり、日本企業は後手に回っているという形になっています。かつては「ものづくり大国」ともてはやされ、時価総額ランキングでも多くの企業が名を連ねていましたが、時代の変化に後れを取ってしまっている状況です。再び日本企業がランキングに返り咲くことを期待したいですね。
ここまで2019年の当期純利益ランキングを、フォーチュン・グローバル500を参考にして解説しました。1位がサウジアラムコ、2位がアップル、3位が中国工商銀行。日本企業はトヨタが19位、ソフトバンクグループが34位、東芝が62位という結果でした。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、順位の激しい入れ替わりが予想されます。いまだ完全終息の兆しが見えない中、企業はどのような戦略をとっていくのでしょうか。2020年のランキングも注目していきたいですね。
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