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新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、働き方もマネジメントの方法も大きく変わろうとしています。中堅や管理職のビジネスパーソンにとっては、戸惑うことも多いのではないでしょうか。こんな時だからこそ、話題のビジネス書のページを繰ってみてはいかがでしょうか。
2020年のビジネス書で話題といえば、「FACTFULNESS」(ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著)があります。「ビジネス書大賞2020」、「第30回TOPPOINT大賞(2019年上半期)」、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020総合グランプリ」、「2020年間ベストセラー1位」と5部門でトップを飾りました。
「FACTFULNESS=ファクトフルネス」は、データや事実に基づき、世界を正しく読み解くことの大切さを説いた一冊で、賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、“世界を正しく見るスキルが身につく”という、ビジネスパーソン必読の一冊です。
また、SDGs(持続可能な開発目標)を軸にこれからの経済を展望した「2030年の世界地図帳」(落合陽一著)、これまでの利益重視から、社会的・環境的側面を経営の柱を加えるべき、という考え方を示した「経営改革大全 企業を壊す100の誤解」(名和高司著)もおすすめです。
中堅社員や管理職にとって気になるのは、進化し続けるAIによって、自分たちの仕事がどうなっていくのか、ということではないでしょうか。
そんな不安を抱えているビジネスパーソンに読んでほしいのが、「いまこそ知りたいAIビジネス」(石角友愛著)です。
米Google本社勤務を経て、シリコンバレーを拠点にAIビジネスデザイン企業を経営する著者が、AIビジネスの最新事情と新しい働き方を提案したビジネス書です。経営者、技術者から若手まで、AIについての疑問を解決してくれる一冊です。
ビジネス街の書店で売れ行きを伸ばしているのが、コロナショックにどのように対処すべきかを説いた、企業再生のプロによる緊急提言の書籍です。
注目は「コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画」(冨山和彦著)です。著者は約20年前の金融危機以来、産業再生機構やIGPIで日本航空(JAL)、東京電力など数々の企業再生の修羅場に関わってきたプロ中のプロ。
そのプロが、今日のコロナショックの経済状況を「その広さと深さと長さにおいて、過去の危機を上回る破壊性を持っている」と言い切り、企業と個人が生き残るためのカギと心構え、さらに危機後の世界のビジョンを語っている本です。
コロナショックは、大きな経済的ダメージを与えましたが、在宅勤務の増加によるコミュニケーションの難しさも問題として浮き彫りになりました。
オフィスで働くのが当たり前だった時代には、同じ空間でのコミュニケーションが大前提でした。対面でのコミュニケーションでは、言葉だけでなく表情からも「楽しいのか」「イライラしているのか」などを判断することができました。在宅勤務では、コミュニケーションもオンラインが主流となるでしょう。
そこで注目を集めているのが「人は話し方が9割」(永松茂久著)、「超一流の雑談力」(安田正著)、「話すチカラ」(斎藤孝・安住紳一郎著)などです。
また、ビデオ会議や電話、チャットなどのツールを使い、短い時間でいかに的確に伝えられるかが大事になってきます。多くのビジネスパーソンに手に取ってほしい本です。
ビジネスパーソンの教養として読んでおくべきビジネス書をピックアップしました。時代の転換期に差し掛かったいまこそ、話題のビジネス書を片手に、日々の仕事や働き方を振り返ってみてはいかがでしょうか。
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