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帝国データバンクが10月に行った景気動向調査によると、新型コロナウイルス感染症の影響で、79%が「自社の業績にマイナスの影響がある」ということだが、冬に向かって感染が拡大傾向を示し、先行きの不透明感から雇用や就業環境の悪化も懸念されている。
ところで、この調査では、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、採用活動でどのような人材像を企業が求めているのかも触れているので、そこに注目した。
企業が求める人材像でもっとも高かったのは、43%の「意欲的である」だ。次いで、「コミュニケーション能力が高い」(41.0%)、「素直である」(25.4%)、「真面目、または誠実な人柄である」(19.5%)、「専門的なスキルを持っている」(18.1%)が続いている。
従業員数別にみると、100人以下の企業では「意欲的である」、101人以上の企業では「コミュニケーション能力が高い」がトップとなっている。なかでも301人~1,000人、1,000人超の企業では、2社に1社が“コミュニケーション能力”を重視していることもわかった。
300人超の企業では、「創造性がある」や「主体性がある」、「問題意識が高い」といった人材像が上位に上がる一方で、5人以下の小規模企業は、「専門的なスキルを持っている」(21.1%)が2割を超え、規模が小さい企業ほど、即戦力となる人材を欲しているようだ。
今回の調査結果を、2017年2月に実施した「人材確保に関する企業の意識調査」と比較すると、「意欲的」、「高いコミュニケーション能力」を求める傾向は同じだが、その割合は低下している。
増加傾向を示しているのは、「リーダーシップ」や「主体性の高さ」、問題意識が高い「変革型人材」や「専門的なスキル」を持つ人材などだ。
さらに、「オンラインでのコミュニケーションスキルを求める」という声も挙がっている。まさに、テレワークなどニューノーマルの就業環境に適応する能力が、これからの企業が求める人材像といえそうだ。
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