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“自分のものより他人のものの方が良く見える”の例えとして「隣の芝生は青く見える」と表現されるが、リスクモンスター株式会社が、その企業版「第3回・隣の芝生(企業)は青い」の調査を実施、その結果が発表された。
さて、「隣の芝生(企業)は青い」についてだが、知人や友人の勤務先を「羨ましい」と感じているのは35.2%で、前回調査よりも6.7ポイント低下している。一方、「羨ましいと感じない」は64.8%となった。
羨ましいと感じる割合が低下しているのは、経済環境に不安が生じていることから、自分の現状に満足しようとする保守的な思考が働きやすくなっていることなどが一因となっているようだ。
「隣の芝生(企業)は青い」と思う勤務先の第1位は地方公務員(15.6%)、第2位・国家公務員(13.4%)で、第1回・2回に続いて公務員人気が高くなっている。第3位はトヨタ自動車(9.9%)、4位が花王(5.7%)、5位がキーエンス(2.6%)である。
民間企業の1位になったのは、3回連続でトヨタ自動車(3位)だ。2位の花王(4位)に4.2ポイントの大差をつけるなど、トヨタ自動車の人気の高さが、際立っているといえそうだ。
前回調査からの大幅に順位を上げたのは、花王(85位から4位)、任天堂(44位から7位)富士通(44位から9位)、NTTドコモ(85位から13位)で、コロナの影響が大きかった東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、全日空などの鉄道・空輸業は、大幅ダウンとなっている。
次に、羨ましいと感じる理由についてみていくと、「給料が高い」(62.2%)がもっとも多く、次いで「福利厚生が充実している」(44.9%)、「安定性がある」(42.6%)だが、「働き方改革の取り組み姿勢」(28.7%)が続くなど、テレワークやフレックスタイム制度の導入など、企業の対策や働き方改革の動向も重視されていることが表れている。
総務や人事などの管理部門の担当者は、「隣の芝生(企業)は青い」と感じる割合が減少していることに安堵しているかもしれないが、リスクモンスターは「満足度が高まっているととらえるのではなく、待遇の改善や働き方改革に取り組むことで社員の満足度を向上させるべき」としている。
詳細な内容は(/news/detail/3393/?url=http%3A%2F%2Fwww.riskmonster.co.jp%2Frm-research%2F)に掲載されているので、管理部門の担当者は確認しておくといいだろう。
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