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「電子書籍ビジネス調査報告書2020」から見えてきた電子書籍市場
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「電子書籍ビジネス調査報告書2020」から見えてきた電子書籍市場

公開日2020/10/01 更新日2020/10/02
”「電子書籍ビジネス調査報告書2020」から見えてきた電子書籍市場”

新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛によって、電子書籍など家で楽しめるコンテンツの利用が拡大しているようです。電子書籍の市場の今をみていきましょう。

業界構造やビジネス構造がわかる一冊

電子書籍ビジネスの業界構造やビジネス構造などを把握するうえで、多くのビジネスパーソンが参考にしているのが、株式会社インプレスが発行する「電子書籍ビジネス調査報告書」です。

電子書籍販売ストア、取次、出版社への取材、ユーザーへのアンケート調査などをまとめた「電子書籍ビジネス調査報告書」は、電子書籍ビジネス黎明期の2003年に第1号が発行され、今年で18年目を迎えた2020年版が、8月21日に発行されました。

調査報告書には、電子書籍の市場規模分析や各関連プレイヤーの動向、国内やアメリカの最新動向、ユーザーの電子書籍の利用動向などを徹底分析した結果、今後の展望などが盛り込まれ、この一冊で電子書籍ビジネスの業界構造やビジネス構造などが理解できる内容となっています。

2019年度の電子書籍市場規模は3,473億円

2019年度の電子書籍市場規模は、2018年度の2,826億円から647億円増(22.9%増)の3,473億円と推計されています。一方、電子雑誌市場規模は277億円(対前年6.4%減)と推計され、2年連続の減少となり、電子書籍と電子雑誌を合わせた電子出版市場は3,750億円となりました。

2020年度以降の日本の電子出版市場は、2024年度には2019年度の1.5倍の5,669億円程度になるとの予想で、今後も拡大基調が続くと見込まれています。

2019年度の電子書籍市場で増加が著しいのがコミックで、前年度から602億円増加の2,989億円と、市場シェアは86.1%となっています。

また、無料でマンガを読めるアプリやサービスの利用が引き続き拡大傾向にあり、2019年度のマンガアプリ広告市場規模は210億円になりました。主流は、動画リワード広告と読了後に表示する静止画・動画広告、オファーウォールで、なかでも動画リワード広告が急拡大しています。

各年代で増加傾向にある有料での利用率

スマートフォンやタブレットでのモバイル・ユーザーの、電子書籍の利用率(電子雑誌利用も含む)は、有料電子書籍利用率が20.0%(前年比0.2ポイント増)で、無料利用も含めた電子書籍全体の利用率は44.7%(前年比1.0ポイント増)となっています。

性年代別の利用率を昨年度と比較すると、ほとんどの年代で昨年調査時よりも有料での利用率が増加していますが、無料での利用率では、男女とも10代が最も高い比率となり、高年代になるほど低下していることがわかります。

【有料電子書籍の利用率】   【無料電子書籍のみの利用率】

1. 30代男性(27.2%)     1. 10代女性(38.9%)

2. 20代男性(25.2%)             2. 10代男性(30.8%)

3. 30代女性(23.6%)                    3. 20代女性(29.2%)

4. 40代男性(22.6%)                    4. 20代男性(28.2%)

ちなみに、有料、無料に限らず利用している電子書籍サービスやアプリは、1位「Kindleストア」(26.2%)、2位「LINEマンガ」(25.0%)、3位「ピッコマ」(15.1%)、4位「少年ジャンプ+」(14.4%)、5位「楽天Kobo電子書籍ストア」(13.6%)です。

再び拡大傾向に転じた電子書籍の売上

このように順調に拡大してきた電子書籍市場ですが、2017年度は漫画村に代表される海賊版サイトの問題が表面化したことで、成長率が鈍化するなど市場に大きなインパクトを与えました。

しかし、海賊版サイトが閉鎖されて以降は、電子書籍の認知拡大や正規サイトの利用が増え、2018年度、2019度の電子書籍の売り上げは、再び拡大傾向を示しています。

さらに、今年は新型コロナウイルス感染症拡大対策のための外出自粛により、休校要請が出された3月以降、出版社や電子書籍ストアが無料の電子書籍を相次いで提供を開始したことから、電子書籍ユーザーは大きく拡大していることがうかがえます。

【電子書籍ビジネス調査報告書2020】

編・著:インプレス総合研究所(落合早苗執筆協力)

発行:株式会社インプレス

CD(PDF)版+冊子:本体価格78,000円+税

CD(PDF)版 :本体価格68,000円+税

ダウンロード版:本体価格68,000円+税

まとめ

外出自粛の影響もあり、2020年5月には多くの各電子書籍ストア、アプリが、過去最高の売り上げを記録するなど、電子書籍市場の競争は、より激化の様相を呈してきたといえるでしょう。今後もリアル書籍離れが進み、電子書籍の利用が進むのは間違いなさそうですが、どのくらいのスピードで変化するのか今後の動向に注目です。

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