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簿記の試験には、日商簿記をはじめ全商簿記や全経簿記といった3つあります。経理や事務全般はもちろんビジネスパーソンなら基本的な簿記の知識をもっておきたいところ。そんなとき、まずどの試験から受ければいいのでしょうか。
この記事では、3つの簿記の試験をそれぞれ取り上げて、どういった違いがあるのかをご紹介します。
就職や転職、仕事で簿記の知識やスキルを活かすなら、社会的に知名度が高くキャリア形成によく使われる日商簿記がおすすめです。日本商工会議所が主催している日商簿記は、テキストやセミナーの数も非常に多く、独学で勉強しやすいのもポイント。とくに日商簿記3級は簿記の入り口の資格として学生や社会人がまず取得を目指す試験で有名です。企業にアピールするなら日商簿記3級を経て、2級の取得を目指しましょう。なお、日商簿記検定1級合格者には税理士試験の受験資格が与えられます。
<日商簿記のポイント>
・級別
1級:簿記試験の中で最難関レベル。簿記のスペシャリスト。
2級:経理や会計の業務にぜひ取得したい簿記のスタンダード資格。
3級:簿記の基本的な知識やスキルを証明できる。
・スケジュール
毎年6月・11月・2月:日商簿記2級、3級
毎年6月・11月:日商簿記1級
・合格率
1級:約10%
2級:約30%
3級:約40%
・受験料
1級:7,850円
2級:4,720円
3級:2,850円
全商簿記は、商業科など商業高校に通う高校生のための簿記試験です。主催は公益財団法人全国商業高等学校協会。商業科の学生の簿記スキルを向上するとともに、1級を取得すると大学や短大の推薦入試に利用できる場合もあります。
一般企業でアピールするには、日商簿記に比べると全商簿記はマイナーです。級別の難易度も日商簿記より低めになっています。就職や転職でPRしたいなら、改めて日商簿記をチャレンジするケースが多くなっています。
<全商簿記のポイント>
・級別
1級:全商簿記の最高レベル。「会計」と「原価計算」の2種類に分かれている。
2級:商業科で必要な簿記の基礎的な力を測る。
3級:全商簿記の入門レベル。
・スケジュール
毎年1月・6月
※1級は科目合格制
・合格率
1級:約40%(会計)、約48%(原価計算)
2級:約54%
3級:約55%
・受験料
1級:1,300円
2級:1,300円
3級:1,300円
商業科の学生向けの全商簿記と違って、全経簿記は日商簿記と同じように実務者を主な対象にした試験です。5つの級に分かれていて、難易度は全般的に日商簿記と全商簿記の中間といわれています。
ただし、他の2つの試験と大きく異なるのは合格率です。上級は20%と難易度が高い一方、2級は約60%、3級と基礎は約70%。就職や転職でのアピールというより、簿記の知識の確認や日商簿記へのステップアップに利用するケースも多いといわれています。
なお、全経簿記の上級合格者には、税理士試験の受験資格が与えられます。
<全経簿記のポイント>
・級別
上級:全経簿記の最高レベル。
1級:「商業簿記/会計」と「原価計算/工業簿記」の2種類がある。
2級:基礎的な簿記の知識を問う。
3級:全経簿記の入門レベル。
・スケジュール
毎年2月・5月・7月・11月:1〜3級、基礎
毎年2月・7月:上級
・合格率
上級:約20%
1級:約40%(商業簿記/会計)、約50%(原価計算/工業簿記)
2級:約60%
3級:約70%
基礎:約70%
・受験料
上級:7,500円
1級:2,200円
2級:1,700円
3級:1,400円
社会人に必須な企業の数字の流れを把握できる簿記の知識やスキル。履歴書に書いて就職活動や転職活動でアピールしたいという人も多いはずです。
もし経理や会計の分野を目指すなら、日商簿記2級以上は必要です。まだ簿記の試験にチャレンジしたことがないなら、日商簿記3級から合格を積み上げていくとよいでしょう。
日商簿記のメリットは、知名度が高いこと、年間の受験者が50万人以上と人気があること、です。しかも、企業から、日商簿記2級または1級の合格者は一定の評価を受けることができます。
商業高校出身者や全経簿記を受けたことがある場合は、全商簿記と全経簿記の1級以上でないとアピールは難しくなります。
したがって、日商簿記3級以下、全商簿記や全経簿記2級以下では企業へのアピール力があまりないので、履歴書に書くのはおすすめできません。
<関連する簿記の資格>
基本的に就職や転職のシーンで強い味方となるのは、日商簿記です。履歴書に書きやすいこともあるので、難易度にとらわれず全商簿記や全経簿記で上位資格を目指すよりも、まず日商簿記2級にチャレンジしましょう。
「簿記はまったくわからない」「数字に苦手意識がある」など、日商簿記のテキストを見ても不安だという人は、実務に沿った内容が多い「ビジネス会計検定」もおすすめです。日商簿記より取り組みやすい、財務諸表を読む力を養うので仕事に直結している、など仕訳や転記などが中心の簿記試験とは性格が異なるからです。
また、英語を通して簿記の知識やスキルを整理する「国際会計検定(BATIC)」もあります。転職活動の一環には、日商簿記をベースに希望職種や業種に応じて関連資格も検討してみるとよいでしょう。
3種類の簿記の資格をご紹介しました。就職や転職活動で企業にアピールするなら、ぜひ日商簿記を選びましょう。簿記初心者はまず3級で腕慣らしをして、その後、2級を目指すといった流れがベストです。
全商簿記は学生向け、全経簿記は日商簿記より知名度が低くなっています。その点、日商簿記は社会的な知名度も信頼度も高く、試験対策もしやすいです。全経簿記上級には日商簿記より知名税理士試験の受験資格を得られるというメリットはあるものの、まず日商簿記を選ぶのが簿記資格の王道といえるでしょう。
ますます、数字に強いビジネスパーソンが求められる時代。ぜひ簿記の資格を取得して日常業務に活かしてみてください。
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