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グローバル化の影響か、ビジネス用語も何かと横文字での表現が目立つようになっています。創造的活動や新製品開発などに用いられる“イノベーション”もその一つですが、“オープンイノベーション”なる用語も、よく目にするようになってきました。ところで、その意味をご存知でしょうか?
オープンイノベーションとは、ハーバード大学経営大学院のヘンリー・チェスブロウ教授の著書「オープンイノベーション」(2003年)によって、クローズアップされるようになった考え方です。
イノベーションを巡るグローバルな競争が激化していますが、従来の自前主義(クローズドイノベーション)では対応できなくなりつつあります。そこで、自社以外の技術を活用するというのが“オープンイノベーション”です。
自社が持っていない技術を探す、あるいは提供されている技術を活用する、という考え方は、グローバル競争が激化する中で、自然に生まれてきたといえるでしょう。技術を持つ組織と技術を求める組織が出合うことで、新しい価値を生み出すことが大いに期待されています。
ところで、既に一般化している“イノベーション”という言葉は、オーストリアの経済学者シュンペーターが、その著書「経済発展の理論」の中で、「新しいものを生産する、既存のものを新しい方法で生産すること」と定義し、既存の価値を破壊して新しい価値を創造していくことが経済成長の源泉であると述べています。
20世紀の大企業は、自前で基礎研究から製品開発までを行う、まさにクローズドイノベーションによって成長を遂げてきました。ところが、1980年代には、大企業中心のイノベーションから、新しい技術新しい技術を生み出すのは大学やベンチャー企業が担うようになっていきます。
その背景にあるのは、新しい商品を開発するまでの時間が、大幅に短縮していることが挙げられます。いくら、素晴らしい研究開発に取り組んでいても、成果が出るまで無限の時間と費用が与えられているわけではありません。
いまや、経済成長のカギを握るのは、時間とコストを削減し、生産性を高めることです。そのために、自社が有する技術だけでなく、外部の技術を積極的に取り入れるという発想に変化してきているわけです。
自動車産業を例に挙げると、なぜ、オープンイノベーションが注目されているのかが分かりやすいかもしれせん。
これまでの自動車は、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが主体でした。しかし、いまはハイブリッド車や電気自動車、燃料電池自動車などにシフトし、激しいグローバル競争にさらされています。
自動車会社が、これまで自前で蓄積してきたガソリンエンジンやディーゼルエンジンに関する技術だけでは、対応することが難しくなっていることは明白です。
オープンイノベーションについては、残念ながら、日本は、世界に遅れをとっています。しかし、日本でも大企業を中心に、大学やベンチャーからの技術導入や、共同研究や共同開発、ベンチャーの買収など、いわゆるオープンイノベーションが採用されるようになっています。
そこから生み出される、新しい技術や商品に、大いに期待したいものです。
オープンイノベーションは、企業の成長にとっていまや欠かせない要素といえるでしょう。管理部門は、自社にとって、必要となる技術は何か、それを有しているのはどの組織なのかなど、常にアンテナを広く張り巡らせておく必要がありそうです。
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