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SDGsは日本語では「持続可能な開発目標」という意味で、2030年までの国際社会が取り組むべき共通の目標として国連で採択されました。
国・地域を構成員とする国連ですが、このSDGsは国家だけが取り組むべき目標として定められたわけではありません。社会を構成するプライベート(私的)組織、つまりNGOや企業等も積極的に貢献すべき目標として定められています。
しかし大企業ならばともかく、経営資源に余裕のないことも多い中小企業の場合、どのような取り組みをしてSDGsの達成に貢献すればよいのでしょうか。
今回は、経営規模は小さくても積極的にSDGsに取り組んでいる企業の事例を紹介します。
目次【本記事の内容】
日本政府は企業がSDGsに取り組むことを奨励しており、外務省では、SDGsに取り組んでいる企業を「ジャパンSDGsアクションプラットフォーム」のサイトに掲載、公表しています。その中には中小企業も多く含まれていますが、日本社会全体としてみると、その数は決して多くはありません。
昨年、関東経済産業局は、中小企業のSDGsに対する認知度や取り組み内容についての実態調査を行いました(調査対象は11都県に立地する500社、2018年10月1日~4日に実施)。それによると、SDGsのことを全く知らないと回答した企業は全体の84.2%に上り、言葉だけ聞いたことはあるが内容はよく知らないとの回答は8.0%、内容も知っているが特に対応する予定はないとの企業が5.8%でした。SDGsへの対応を検討している、もしくは既に対応していると回答した企業は全体の2%(10社)のみ。実に98%の中小企業が、SDGsに何ら取り組みをしていないことが分かったのです。
数は少ないとは言え、SDGsに積極的に取り組んでいる中小企業もあります。その1つが、お寺・墓場に行くと目にする「卒塔婆(そとば)」を作る会社である「谷治新太郎商店」です。
顧客の大半がお寺であるため、市場自体限定されているのが実情の会社。さらに日本の習慣であった「檀家制度」が世代交代の中で消滅しつつあり、倒産に追い込まれる同業他社も少なくないのが現状となっています。そんな中、谷治新太郎商店は、SDGsに取り組むことが自社ブランドの向上に資すると考え、早いうちから積極的にSDGsを業務内容に組み入れました。具体的な取り組み内容は以下の通りです。
卒塔婆は木で作られているため、従来は古くなったものや不要となったものは可燃物として処理されていました。しかし同社は、それまで廃棄されていた卒塔婆を専用の処理施設に送ってチップに粉砕。燃料、堆肥、敷材として再利用できるようにしたのです。こうした卒塔婆のリサイクルは、SDGsの目標12(つくる責任、つかう責任)と、目標13(気候変動に具体的な対策を)の取り組みに該当します。目標13の達成に貢献しているとみなされるのは、木材チップの燃料は化石燃料よりもCO2の排出量がはるかに少ないなどの理由からです。
同企業では、社内の省電力化も実施し、現在社内で使っている電力量を全て「見える化」し、会社で定めた目標電力使用量を超えないよう常時モニタリングしています。例えば工場の中では、社員全員が見える場所に掛けられている大きな掛け時計の周りに、現在使っている電力量を示すLEDを設置。これにより、社員同士で意識的に機械を使うタイミングを調整するようになったそうです。省電力への取り組みはSDGsの目標7(エネルギーをみんなに、そしてクリーンに)と目標13(気候変動に具体的な対策を)に該当します。
全社的にペーパーレス化に取り組み、会議や打ち合わせを行う場合、全て事前に参加者へPDFで資料を配布するようにもしています。資料の説明は全てプロジェクターで行うので、紙を一切使いません。FAXを受信したときも紙に印刷するのではなく、受信データをパソコンで自動保存できるよう設定を変更しています。これはSDGsの目標13(気候変動に具体的な対策を)、目標15(森の豊かさも守ろう)に該当する取り組みです。
社員がボランティア活動に従事したときの代休、手当てを拡充するよう就業規則を変更。社員が地域貢献を行う場合のサポート体制を充実させました。この取り組みはSDGsの目標8(働きがいも経済成長も)、目標11(住み続けられるまちづくりを)に該当します。
中小企業の大半がSDGsに取り組んでおらず、そもそも認識さえしていない企業も多い中、SDGsとは何かを認識し、積極的に取り組みを進めている谷治新太郎商店の取り組みは注目に値します。同社は現在売上も好調であり、SDGsに取り組むことで自社の評判を向上させ、ブランド力を向上させるという同社の狙いは、見事に的中したと言えるでしょう。同社が行っているリサイクル、省電力、ペーパーレス化、社員のボランティア参加の奨励などの取り組みは、他の中小企業にとっても参考にできる点があるのではないでしょうか。
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